映画観察日記【点】

「点」

 

f:id:xqrock:20211026221644j:plain

 

Netflixを巡回していたら急に出てきた作品。

数ある映画ジャケットの中で一際気になった。

写真を上寄せ、そして白い余白に文章。

写真をやっているとこういうところに目がいってしまう。

 

鑑賞時間は30分足らずのショートムービー。

結果としては何のことはない、男女のひとときを映し出したものなのだが、

とてもたくさんの魅力が詰まった作品だった。

 

床屋を営んでいた父の死から店を継ぐことになった高志。

仕事が落ち着いた為実家に帰省していたともえ。

ふたりはかつての幼馴染であり、恋人でもあった。

ともえは友人の結婚式への出席を控え、高志に首周りを綺麗に整えてもらおうと

再開を果たす。

最初はぎこちないふたりであったが、思い出を辿っていくうちに当初の記憶が

蘇るかのようにほぐれていく。

 

 

この作品はとても艶感のある印象を受けた。

いい意味で生っぽいというか。

背伸びをしていない、だからこそ入り込みやすかった。

なんなら山田孝之中村ゆりの演技が全部アドリブに見えてくるぐらい。笑

それくらいすごい演者さんなんだってことですね。

誰でも一度は経験するであろう恋人との出会いと別れ。そして再開。

その時の距離感の表現が自然と心に伝わってくる。

 

夏の昼下がり、自転車を漕ぐ音、静かな部屋の中での会話、外から聞こえてくる蝉の音

遊んでいる子供達の声、夕暮れ時去っていく彼女の背中

 

全てがノスタルジックで、胸がキュッとなった。

大人になっても大事にしたいあの頃を思い出させてくれた作品でした。

映画観察日記【ミッドサマー】

f:id:xqrock:20210929013424j:plain

 

やっと観賞。

 

もうアリ・アスター監督の脳内どうなっとんねん!

という感想だし、この人まだ35歳なの?

どういう人生を歩んできたらこうなるのか...

いや、あくまで褒め言葉です。

 

映像がとにかく綺麗。

色彩感覚も個人的に飛び抜けてると思う監督。

視覚的に観ていて気持ちいいというか。

なのに終始まとわりついてくる不気味さとのギャップが余計気持ち悪くさせる。

表面上の不気味さではなく、心の奥底にダイレクトアタックしてくる感じ。

 

ライフポイント低い時にコレ観るのはお勧めしません。

 

終盤メンヘラ彼女が号泣するシーンはもう意味がわからない

あの状況はカオスすぎるだろ。

ただのグロさではないグロを感じた。

まぁ、ただ一つの救いはマヤ役の女の子がくそ可愛かったってところ。笑

 

ただのホラーではないホラー作品を観たい方は是非。